コーチになっても、スコトーマはある。けど、、

目安時間:約 5分

ジャズサックス界の不思議な風習

 

僕はジャズサックスプレイヤーをやっているimage
わけだけど、ジャズ界には変わった風習がある。

サックスプレイヤーでも、特にジャズの世界
ではメインの楽器を決めて追求していく。

 

例えば、アルトサックスを専門とするなら
アルトプレイヤーとして。

テナーサックスを専門にするならテナープレイ
ヤーとして。

 

はたまたソプラノを選ぶなら、それで。。

 

という風に、専門とする楽器を決めて、とことん

追求していく。

 

もちろん、仕事の内容によって他の楽器も持ち
替えで演奏する。

 

これには理由は色々ある。

 

第一に、楽器によってキーが違う。

(例えば、アルトサックスとバリトンサックスが
同じキーで、ソプラノとテナーとが同じキーになる。)

 

ジャズでは、ジャズスタンダードナンバーなど
伝統的によく演奏する曲をたくさん覚える必要があるが、

 

キーが違うと、指などが全て変わるため、複数のキー
の楽器をやるのはその分手間が増える。

 

第二に、専門的にやらないと、極められない側面がある。

 

やはり、サックスと言ってもそれぞれの楽器に奥深さがある。

 

それを極めるには、時間も労力もかかる。

 

そういった理由で、専門家することが多いのだが、僕は
これまでアルトを専門としてきたが、数年前からテナーを
メインで使うようになった。

理由は、自分を表現するという意味で、テナーの方が
自由を得られると感じたからだ。

もちろん、曲を覚え直すなど手間はかかるが、それに
よってキーという感覚についての理解が深まった。

うまく書けないが、今まで1つの次元にいたのが、別の
次元でものを捉えられるようになった感覚だ。

あと、テナーを使っていくことで、アルトを演奏する時に
とらわれていた思い込みに気づくようになった。

もっとうまくなりたい、もっといい演奏がしたいと思うが
あまり、肩に力が入っていた。

そして、プレイがアクロバティックになり、奇をてらった
ことをやっていたことに気づいた。

テナーはしっくりくるまで1年ほどかかったが、馴染む
ほどにテナーの良さを感じるようになった。

 

そして、最近、ふたたびアルトを吹きたいなと思うよう
になっている。

 

楽器のセッティングなど調整したことがきっかけだったが、
また1つの自分の思い込みが取れて、アルトを見られる
ようになった。

サックスプレイヤーになって20年が経とうとしているが、
このような発見ができて嬉しい。

 

こうした発見ができるのは、コーチング理論を実践して
いるからと言える。

 

自分の思い込み、つまり、スコトーマを外すように抽象度を上げる。

 

抽象度を上げていけば、本質的なことにつながっていく。

 

たかがサックスと、たかが音楽だか、抽象度を上げていくと、

 

自分を表現すること、

 

生きること、

 

につながっていく。

 

そういった視点からサックスや音楽を捉えることで、新しい
見え方がする。

 

サックスは自分にとって何なんだろう?

 

音楽とは?

 

といった、いわば哲学的なことを考えることも大事なのだ。

 

歳をとったのか?と言われれば、そういう面もあるかもしれない。

 

けど、こうした考え方は、コーチングマインドは若くても、
年寄りでも関係なく使えるし、そういう風に気づきを得る
こと自体が、若くあり続けられる理由なのだと思う。

 

僕はある時から、若く見られるようになった。

 

今年40になるが、ライブのお客さんから、「二十代でも
通用する!」と言われた。

 

そう言われたのは、これまで書いたようなことが理由
なのだと思う。

もしあなたが、未来に希望が持てず、暗い顔をして生きて
いるのなら、ぜひ、没頭できる何かを見つけてほしい。

お金なんか関係なく、人からの評価も関係なく、自分が
打ち込めるものを追い求めてほしい。

 

僕は、たまたま中学の時にサックスと出会った。

 

しかし、好きなことを見つけるのに、年齢も何も関係ない。

 

そういったものが見つかると人生捨てたもんじゃない
とわかるので、ぜひ追い求めていこう。

 

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